うちこしよりご挨拶 2012年8月
2012.08残暑お見舞い申し上げます
福岡から「いじめ」を根絶しましょう!
──10月議会で質問します
滋賀県大津市において、昨年10月に自殺した少年が「いじめ」によるものであったとして、問題になっています。学校と教育委員会の対応のいい加減さが露呈し、今になって県警の捜査につながっています。私・うちこしは先生と生徒、保護者の間に全く信頼関係が構築されていないと感じます。大津市だけの問題ではなく、福岡市の現状はどうなっているのか、「いじめ」の根絶に向け、10月議会で質問してまいります。
「いじめ」は子供を取り巻く環境のすべてに責任
学校での「いじめ」の件数は最近、減少傾向にありますが、陰湿化・内在化していると言われています。不登校との関係も見逃せません。
大津市の事案では、自殺する前に、本人や家族、生徒たちから「SOS信号」が送られていたにもかかわらず、教師たちは歯止めをかけられませんでした。事後のアンケート調査も活かされず、生徒の父親が再三警察に被害届を出しましたが、受理されませんでした。両親は民事で損害賠償を求めて提訴、今年7月になって刑事告訴が受理され、現在捜査が進行しています。
いじめは学校や教育委員会のことなかれ主義、隠ぺい体質とも関係しますが、学校だけが悪いのではありません。子供を取り巻く環境のすべてに責任があります。我が子可愛さだけの親も当然です。人間として、どんなしつけをしてきたか。他人との付き合い方をはじめ子供のうちに築き上げなければいけません。
先生と生徒の触れ合いの場は十分か
上記の西日本新聞のコラム「いじめを許すな~私が伝えたいこと」の第1回(7月25日朝刊)で、福岡高校ラグビー部監督(福岡市教育委員)の森重隆さんが持論を述べておられます。「いじめに悩む子供の変化にまず大人が気付こう」。まさに同感です。(うちこしリポート31号参照)
私たちが子どもだった頃は、いわゆるガキ大将がいて、今よりも歯止めが利いていました。偏差値教育が盛んになり、ガキ大将の存在は許されなくなりました。
学習指導要領が「改訂」されて教える内容が増え、授業時間も多くなりました。授業時間確保のため、学校現場はさらに多忙化し、子供たちも教職員も疲れ切っていると聞いています。職員室に生徒が入ってきても、先生たちは生徒の顔を見ることなく、パソコンとにらめっこしていると言われています。先生と生徒の触れ合いの場が少なくなっているのでは、と心配しています。
福岡市の現状はどうなっているのでしょうか。学校現場、「いじめ」や不登校の実状、教職員の人権意識などについて質問します。いじめは大人社会の縮図です。教育委員会内のいじめ、教育委員会から学校現場へのいじめはないのでしょうか。「いじめ」根絶に向けた対応を問い質します。
福岡市議会議員(南区) うちこし基安(もとやす)