うちこしよりご挨拶 2012年12月
2012.12今年もお世話になりました
平成23年度決算特別委員会報告
笹原駅周辺の歩道整備をはじめ、いじめ問題防止、
九電記念体育館の使用期間延長などを迫る!
私・うちこしは平成23年度決算特別委員会総会(10月11日)で、自由民主党福岡市議団を代表して質問に立ち、①笹原駅周辺の歩道整備等について②いじめ問題について③九電記念体育館の使用について、の3点について福岡市の考えを問い質しました。笹原駅周辺の歩道整備等については引き続き早期実現を迫ってまいりました。
笹原駅西駐輪場を活用した歩道の設置を再提案
JR笹原駅は旧国鉄時代の昭和62(1987)年にでき、約25年が経過しましたが、当時から駅前の道路は狭いままです。本来は新駅設置と同時に何らかのまちづくりの措置を講ずるべきだったと考えますが、放置されたままでした。昨年の9月議会でも、笹原駅西駐輪場を活用した歩道の設置を提案しましたが、西鉄バスも通る危険な状態は何ら改善されておりません。
Q 昨年、提案したとおり、笹原駅西駐輪場の一部を歩道として活用できないのか?
A 笹原駅は交通結節機能が確保できていない、アクセス道路の歩車分離ができていないなどの課題について取り組むことが必要であり、ご指摘の笹原駅西駐輪場の一部を歩道とすることは、地権者や地域の方々の意見を聞きながら、しっかりと取り組む。
Q 一方で、笹原駅西駐輪場の収容台数が減って自転車利用者の利便性を損なわないようにすることも必要。笹原駅東駐輪場の有効活用策やURの団地前にある井尻1号公園を活用した自転車対策についても検討が必要だ。
A 笹原駅東駐輪場を有効活用するため、周知や誘導を図るとともに、必要に応じて料金の傾斜化などについても検討していく。新たな駐輪場の整備も含め、笹原駅周辺の自転車対策をしっかり進めていきたい。
Q 笹原駅に向かうURの団地には歩行空間が確保されている。笹原駅西駐輪場前だけにとどまらず、その間の約30mの将来検討区間も拡幅が必要だ。
A 歩行者の安全対策として、特に駅がある北側については歩道の設置が必要と考えており、地権者の協力も得て、少し時間を要するが着実に取り組んでいく。
私・うちこしは本来なら笹原駅には駅前広場が必要と考えております。笹原駅は西鉄井尻駅に次ぐ井尻地区の拠点です。駅前広場の整備が困難なことは理解していますが、井尻1号公園への駐輪場の整備をはじめタクシー乗り場の設置など工夫をすれば可能なことがあります。引き続き、笹原駅における交通結節機能の強化、拠点化を強く迫っていきます。
いじめ問題
「いじめ」による自殺事件が二度と起こらないことを願って質問と要望
昨年10月、滋賀県大津市の中学校で「いじめ」による自殺事件が発生し、大きな議論を呼んだのは記憶に新しいところです。学校現場に警察が入るような実態は大変いびつですが、こうまでしないと事実関係が明らかにならないという側面もあります。二度とこのような事件が起こらないこと、福岡市で起こらないことを願い、いじめや不登校の実状、学校現場と教育委員会の対応、道徳教育、法的規制などについて質問および要望をしました。
福岡市の小中学校のいじめの認知件数や内容は別表(うちこしリポート第32号)の通りですが、福岡市の数値が大変低く、潜在化しているのではないかと危惧しています。いじめの内容は①暴力②悪口③無視④排除の行為と共通していますが、「新しい形のいじめ問題」としてパソコンや携帯電話などによる「ネットいじめ」が急増しています。
教職員の皆さんも教える内容が増え、会議や打ち合わせ等、学校現場は多忙と聞きます。
広島県廿日市の小学校では、生徒指導の中心的な役割を担う生徒指導主事が学級担任を兼ねていることが多いことから、学校全体での取り組みが不十分でした。そこで、いじめや不登校の未然防止に積極的に取り組むために、非常勤の職員を配置して、「いじめゼロ作戦」を実施しています。非常勤の職員は、遅刻した児童の家庭への連絡、授業や休憩時間における児童の様子などを担任とは異なる立場から観察して担任と連携するなど、生徒指導主事の補助的な役割を果たしています。このような取り組みの結果、ここ3年間で報告されたいじめの認知件数の約8割が解決または解決に向かっているそうです。
福岡市でも、大いに参考にしていいと思います。
一方で、人権意識の高揚、いじめを察知する感性を高めるための研修も必要です。また、「いじめは人間として絶対に許されない」という認識を持つために、善悪の基準をしっかりと学ぶ「善悪教育」が重要で、道徳教育も必要です。
法的規制も辞さない構えでいじめの対応を
「いじめ問題」については、アメリカで50州のうち49州が「反いじめ法」を制定し、学校の安全が保障される必要性を法律で明確化しています。
兵庫県小野市は、「いじめ等防止条例」を施行し、市・学校・市民・企業・家庭・地域社会等の責務と役割を明確にし、市民会議設置等の施策が進められていると聞いています。法的な対応について、高島市長は「教育委員会による警察などと連携したり取り組みを支援するとともに、国や他の自治体の動向を注視する」としています。
しかし、「いじめ」や「悪さ」をする子供に対し、きれいごとでは片づけられない面もあります。言って聞かせても、どうにも手に負えない子供もいます。現場の先生が厳しく対処しようと思っても、「体罰禁止」の警告で縛られ、手出しができなくなっています。これで良いのでしょうか。
最後に、教育委員会の方々に「きれいごと教育の善悪」を真剣に考えて頂くとともに、財政状況が厳しくとも将来の福岡市を担う子供たちのために教育事業への予算確保と充実を要望して質問を締めくくりました。
福岡市議会議員(南区) うちこし基安(もとやす)